最近、朝は7時に目がさめる。
うすうす感じてはいたけれど、この動悸はいわゆる恋愛感情なんだろうと、きのうの帰り道にふと思った。苦しいし、自然に痩せた。こうなってしまったらもう覚悟して、この感情にのまれることを正面から受けとめたい。実質、半年ぶりの恋愛感情らしきもので、今となっては、ここに生まれてしまったかというのが率直な実感なんだけど、一方では、自分からこの感情を生み出しにかかった行動について、理解している。
こういう気持ちになった以上、自分に嘘はつけない。とはいえ、かくしきれない好意を前面に出す以上のことは、これまでにも増して、しないと思う。できないし、なにをしていいのかもわからない。その意味では、はじめての側面がある。
ただ、ああいう好意を伴うふうに感情が煮詰まった今の状況を、大切にしたい。30を超えてから、恋愛感情に振り回される辛さと素晴らしさが、経験としてわかった。また、それを純粋に受け入れることも覚えたと思う。大前提として、私は結婚がしたいわけではない。
今回については、仕事をがんばれそうなのが、一番うれしい。いちいち、励みになる。

今週末の金曜土曜は、一泊二日で研修という名のマーケティング合宿。今日、金曜までに読んでこいという課題図書が配布された。一応、うちのチーム内ではインテリなので、がんばりたい。
マーケティングは、今の上司(課長)が視点の鋭い人で、私自身、とても勉強させられているし、実際にも興味がわいている。単純におもしろい。幸いにも、担当業務のひとつでコンパクトなモデルの実践を並行しているので、よい経験値も積めている。
上司には、積極的に相談へ乗ってもらっている。先日、とある企画の落としどころについて、意見をお願いしたところ、それは最後のことだからと、まずは企画の目的や現状の整理、目標とその指標、予算、スケジュールなど、クライアントと共通の認識を持つべき項目について、一式をそろえるプロセスの大切さをアドバイスされた。今までは、現場の仕事を動かす実権を握ることで、やりたいことを通してしまおうという考えが強かったんだけど、今の上司は、もう少し大きな規模相手に意見を通すスキルを想定している。発想するだけの立場から、大勢を巻き込んでそれを実現させるプランナーへ、進化の余地はまだまだあるんだと思う。期待されているのも、単純にうれしい。

まだパソコンを繋ぐ気になれない。先週の金曜が歓迎会、昨日が送別会。先週末は金沢へ帰省した。正月以来の家族水入らず。
以前、大きな会社では現場の思惑が通らないことがある云々と書いた日があったけれど、そのこと自体は直後、私の希望を通してもらえる線で決着していた。「想いが強い。良くも悪くも」というのが、私に対する上司評だったけれど、想いは強く通したもの勝ちだと、考えているところはある。流れを呼べる。あとは私自身についてのブランディング
仕事は充実していて、着実に目の前がひろがっている。こういう時がこの歳で訪れるのは、早いのか遅いのかはわからないけれど、私は私自身に対して最近、本気で年齢を詐称している。今までの経験は否定しない。ただ、若くてきれいな女性がやるほうが、たぶんいい。(見た目も詐称している)
大佐ことパーカーが、ハマーズサポの選ぶプレイヤー・オブ・ジ・イヤーに選ばれた。そけい部の炎症が慢性化し、復帰のないままシーズンを終えてしまったのは惜しい。ただ、大佐らしい大佐で挑めたシーズンだったと思う。この人は年々、プレイが熱をおびている。私の想いの熱さには、彼の試合ぶりや本気から学んだ側面も、もちろんある。

きのう、山梨でキャンプしてきた。ひとりで焚き火の番をしていた。6時間くらい、ひたすら薪を拾って、焚き火をしていた。すっかりやみつきになった。焚き火は、はまる人ははまるというけれど、本当にそのとおりだった。焚き火をしながら、森の中で、なにも考えない時間を過ごせた。帰りの高速バスで、乗り合わせたドイツの男性、ベルギーの男性(いずれも日本語お達者、いずれも奥さん日本人)と、新宿に着くまで話をした。楽しかった。
隣の席の、在籍期間でも年齢でも先輩の女性同僚は、いわゆる某Jサポで、ホームの年間パス所持はいうまでもなく、アウェイの試合でも全国へ遠征している。そして、国内厨にありがちなスタンスとして、海外厨を軽蔑している。ただ、私はサッカーの話に限らす、彼女の話を根気よく聞いてあげたり、彼女が話したいことを気持ちよく話させてあげるような誘導につとめることができて、かつ、あまり自分からは話をしないし、そもそも強豪クラブと自分の同一視という、彼女曰く「海外厨の痛いところ」を備えていないため(第一、好きなクラブは来季から3部リーグだ)、わりとうまくやっている。そんな彼女がもうしばらく前のことになるけれど、ヤフーの速報で「ロイ・キーン、監督就任」というヘッドラインを見つけて、隣の私に声をかけてくれた。あくまで自分のフィールドでサッカー話をしたがる彼女にとって、海外サッカーの話題を振ってくれることは、とても珍しかった。もっとも、彼女は日韓ワールドカップアイルランドに惚れたらしい*1ので、ロイ・キーン自身を悪く思っていない節はあるらしく(日韓ワールドカップには来なかったけど)、今思えばこの場合も、彼女は好きなロイ・キーンの話を、私相手に膨らませたかったのかもしれない。ともかく、彼女が「ロイ・キーン、監督就任」という速報を、隣の私に教えてくれた。以下、会話を再現。「ロイ・キーン、監督就任だって」「どこの」「イプスウィッチ」「え、マジルトンは?」……この間、おそらく5秒前後。そして、会話終了。その後、彼女が海外サッカーの話を私に振ってくれる機会は、まだない。なんだかこの話の落としどころがわからなくなってきたけれど、とにかくあのニュースでマジルトンの去就を真っ先に気にかけた人がもしいたら、私も同じだったよと、なんとなく伝えたい。あと、私の話を膨らませてくれる人が、世の中にひとりくらいはいてくれてもいいはずだと、なんとなく訴えてみる。
では、メンコ行ってきます。その後は、干し野菜にチャレンジ。まずは当然、干し生姜から。

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帰ってきた。帰り道に偶然、同性婚の合法を訴えるデモ行進に遭遇した。参加していたのはすべて男性で、7〜8名と、ごくごく小規模なものだった。なのに、車道を歩くからか、前後左右を4人ほどの警官に固められていて、不自然に仰々しかった。行進の少ないメンバーにはひとり、車椅子の方もいた。ゲイといえば、ニューカッスルにいるシスコのバカンス写真流出*2にはおどろいた。真相は謎だけど、あれだけ自然でオープンだと、別にこれといった抵抗はない。個人的には。

*1:でも、マット・ホランドを知らなかったの。それってありえなくない?

*2:ブログだけど、footballboners.blogspot.com/2009/03/xisco.html

その後の近況を報告すると、じつは酒飲みモードが再燃している。もっぱら自宅でワイン(ラ・キュベ・ミティーク)だけど、ペースははやい。
妹が2泊3日で上京していたので、イケアに行ってきた。はじめて皇居の近くにも行ってきた。楠正成像の前で芝生に座ってのんびりしたり、ラ・フォル・ジュルネで盛り上がっている界隈を歩いたりした。東京駅から有楽町までの、あのあたりのビルの並びが好き。
東京会場でも告知されていたように、ラ・フォル・ジュルネは、金沢でもこっそり開催されている。いかにも金沢くさい。

すごく久しぶりに、うちでワインをあけた。二十代のころはよく自宅で飲んでいたし、本質的に酒飲みだから、むしろ自制できるときには控えるべきだと思って生活している。たまに飲みたくなるときは大抵、少しもの寂しい気分だったりする。そういうモードだから、酔ってぼんやりしている状態には、ほっとできる心地よさを感じる。ドラッグだなあと思う。ちなみに、ヴィノスやまざきが職場のすぐ近くにある。
ファミマで買った缶コーヒーに、北斗の拳に出てくる人物の決め科白が浮かび上がる、LEDライトのおまけがついていた。選んだわけではなかったんだけど、私のコーヒーについていたのはサウザーで、ライトを照らすと赤い光の中に平仮名で「ひかぬ!! こびぬ!! かえりみぬ!!」とあった。かっこいい。サウザーといえば、Hが気に入っていた「もう一度ぬくもりを」(だっけ?)の科白しか記憶になかったんだけど、この「ひかぬ!! こびぬ!! かえりみぬ!!」という科白は、今酔っぱらっているせいもあってか、すごく気に入った。読み上げたときの語呂も好きだ。ラオウの超有名な最期の科白もかっこいいけれど、こっちのほうが自分は好きだ。
片想いは恋愛の醍醐味というより、むしろ本質ではないかと思う。

昨日のテンションが完全に、過去のことになってしまった。人生、ほんとうに、明日のことはわからない。玄関の靴を整理したのが、よかったのかもしれない。
メンコ後に、なんとなくひかれて入った美容院の担当さんが、以前私が仕事をし記事を書いていた雑誌の読者さんだった。しかも、この話の偶然というか奇妙な縁というかは、もう少し続くんだけど、ここから先はここに書くべきではないので伏せる。すごく親しい気持ちに包まれた。会計時に、次も指名すると約束して店を出た。
それにしても、こういう引き寄せというのは、あるんだなと感じた。やっぱり胸騒ぎのような予兆を伴った。ちょっと違うのかもしれないけれど、ある種のエラン・ヴィタールではないかと思った。ベルクソンさん、曲解だったらごめんなさい。でも、私のなかでは、大きななにかがうまく、変わってくれた。今日がタイミングだったのかもしれない。
というわけで、ふとした思いつきのままに、髪を切った。ロングにはかわりないけれど、全体に軽く、かつ、ずっと顎下より長く残していた前髪を、鼻先が隠れる長さで厚めに出した。スタイリングの幅が広がりそうで、気に入っている。