(えらく長かった能書きをオミット)

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何を言いたいのかといえば、男性と女性の両方の要素を、幸か不幸かなんらかのかたちで両がかえにしてしまった存在って、一般的な男性や女性の目からすれば、ある種の超能力者なんだろうなということです。見えない世界が見える存在。特殊な存在。ええ、そういう話だったんですこれは。
たとえば同性愛者ってたぶん、全人口の一割もいない。それでも個人的には、5%は確実にいると思う。まあ、うち九割は男性だろうけど、その5%ほどの、男性でも女性でもないような立ち位置から眺めた世界が、いわゆる天才の見ている世界なんじゃないかと、この頃あらためてしみじみ思うんです。
だから同性愛者は、日常の生活を送る分には、理不尽やつらさを感じるかもしれないけれど、でも、それも神から与えられた天賦才能なんだと捉えて、前向きに、自分の感覚に素直に生きてほしいなと思う。へんな選民意識にすりかえる必要はないけれど、自分が人とはちょっと違う世界を持って生まれたことを、それゆえに世界を切り開ける力を得たんだと誇りに感じて、堂々と世界を眺めてほしい。そういう人にしかやれない仕事が、きっと未来の世界から期待され、待たれていると思うんです。

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(そしてえらく長かった補足をオミット)

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まあ、私が東京の隅っこでちまちま書いてみたりするよりも、マイケル・スタイプが“公然に”カムアウトしたことのほうが、多くの人を勇気付けると思います。まさしく遂にだよね。もちろん、暗黙の了解期が長かったからこそでもあるんだけど。いやまあそれでも、だよ。