部屋に背丈45センチほどのクリスマスローズがある。今がちょうどいちばん花をつけている。ほかには、撮影に使った切花のおすそ分けもある。春が近くなって、観葉も新しい芽を出し始めた。
23時過ぎにはベッドに入って、少しだけでも読書するのを日課にしようと、さっき決めた。本を開いてもすぐに気が散ってしまう性分を、多少なりとも克服したい。文字を読む行為自体に慣れや耐性があまりない。知りたいことが書いてあればなんでも読むけど、読むこと自体が趣味や娯楽や目的になることは、まずない。なんらかのいいかたちで強いられないと読めない。そういう意味では、読書好きではないんだと思う。自己紹介の趣味欄にも読書と書いたことは一度もない。本のないところで、いろんなことをいろいろ考えるのはすごく好き。
どちらかというと、まわりを見たり、耳で聞いたり、手を動かして何かを作ったりして、からだで情報を集めることの方が趣味だと思う。考えたり、観察したりする行き来や繰り返しが楽しい。えんえん何も持たずに時間を過ごせる。だから18きっぷの旅も退屈しない。そういうときに本を持っていっても、まず大方の時間は読んでない。それでも、電車の中だとまだ読めるほうかな。日常生活では、完全に機会をつくらないと本は読めない。
それだからこそ、今あえて読書。春なのに読書。最近はもっぱら鈴木大拙を読んでいる。なかなか読み進まなくて、1日1トピック。でも、それが楽しい。今は「東洋的な見方」というエッセイを持ち歩いている。まだ読み始め。
新編 東洋的な見方 (岩波文庫)

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百年の孤独」を最終章の手前まで来て、そのまま放置していたのに今、気がついた。最後の1ページを先に読んでいたのもあって、すっかり読破した気でいたけれど、実は最後まで読んでなかった。もう一度仕切りなおしたほうがいいかなあ。話自体は挑み甲斐がある。読みたい人がいたら貸します。一度は読んどけ的な名作だとは思う。好みはあるにせよ。
百年の孤独